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事業内容
私たちは、産業廃棄物、一般廃棄物の中間処理の仕事をしています。
通常、産業廃棄物の処理を外部業者に委託する場合、処理できる廃棄物というのは処理業者ごとによって異なります。
当社では自社の処理プラントや積替保管施設、提携業者をうまく活用することで様々な廃棄物の処理・リサイクルを可能にしています。
また、廃棄物処理に伴う環境対策にも重点を置き、品質の高い処理を目指しています。
破砕処理
リサイクルの前処理として、廃プラスチック類などの産業廃棄物を破砕します。
廃プラスチック類や金属くず、その他、様々なものが混合された廃棄物を選別分類し破砕処理します。
そして、混合された状態の廃棄物はそれぞれに分別され、適切な手順でリサイクルされます。 中部資源再開発の破砕プラントでは、廃プラスチック類などの産業廃棄物を破砕し、磁力選別機で金属とそれ以外に分けた上で燃料などへリサイクルされます。
当社は固形廃棄物8種類の許可を持っており、混合廃棄物でも一括して処理することができます。
また、混合していることにより、リサイクルが困難であったものでも受入が可能というメリットがあります。
処理フローは大きく3つの工程に分かれます。
危険物や破砕不適物を事前に取り除くための作業員による選別作業。
廃棄物の大きさを小さくするための破砕せん断処理。
廃棄物の中から金属だけを選別するための磁力選別処理。
これらの3つの過程を経ることで、リサイクル可能な廃棄物とそれ以外を分別します。
破砕前処理
作業員により、危険物や破砕不適物の事前選別をおこないます。 危険物:スプレー缶、発煙筒、有機溶剤、バッテリー等
不適物:生木、石、鉄骨等
破砕せん断
せん断刃により、50mm以下の大きさに破砕せん断します。
磁力選別
破砕され50mm以下になった廃棄物はコンベアにて磁力選別機に運ばれ、鉄とそれ以外に分別されます。
圧縮処理
産業廃棄物を保管・運搬がしやすいよう種類別に圧縮・梱包します。
かさばる廃棄物を減容化することで、保管スペースや運搬回数を減らし、処理コストとCO2排出の削減が可能になり、環境問題に貢献できます。
リサイクル
中部資源再開発は産業廃棄物の再資源化に努めています。
中間処理し、埋め立てとして処理するのではなく、処理技術で中間処理を行い、有価物を再利用してリサイクルします。
廃プラスチック
プラスチックのほとんどが石油からできており、微生物の分解でも1000万年ほど掛かります。もちろん不用意に燃やしてしまえばダイオキシンなどを撒き散らす原因となり、その処理の仕方には注意が必要です。一番身近で、数も多い商品ですので、分別後、破砕処理を経てプラスチック原料や燃料として再利用されています。
廃建造物等
ビル等の建造物をリフォームあるいは解体した後に出るがれき類、鉄くず、木くず等を回収し、リサイクルします。細かく分別後、コンクリートならば路盤材や埋め戻し材、骨材などに生まれ変わり、鉄くずは金属再生をし、木屑はチップ状になり燃料材となり新たなエネルギーに生まれ変わります。
廃ビン・ガラスくず
飲料や医療関係まで幅広く、私たちの日常に溶け込んでいるのがガラス製品です。 回収されたガラス製品は色ごとで分別され、ガラスとしてのリサイクルはもちろん、細かく砕いて路面材、緑化・断熱、園芸、浄化、建築、土木に活用されます。
Processing facility
処理施設
選別施設
廃プラスチック類や金属くず、その他複数種の廃棄物が混合した廃棄物を混合廃棄物といい、種類ごとに素材としてリサイクルするためには、まず廃棄物の種類ごとに大分類として分ける必要があります。 重機や磁力選別機、ふるい機、大型の手選別コンベヤなどで構成された施設となっており、次の工程で適正にかつ安全に処理できるように選別処理を行います。
圧縮施設
圧縮施設は、かさの割に重量が軽いものを圧縮梱包することで、運送費の削減や倉庫の省スペース化など、いろいろなコストを削減できるというものです。また、運送回数を減らすことで運送車両から排出される温室効果ガスの排出も削減され、環境負荷という観点からも有効な処理方法といえます。
段ボール、新聞、雑誌、その他雑紙など、紙くず全般は、製紙メーカーで再生紙の原料となります。ポリエチレンなどのプラは固形燃料、ペットボトルはもう一度ペットボトルに再生、もしくはポリエステル繊維製品の原料となります。アルミ缶はアルミ缶メーカーでもう一度アルミ缶となります。
破砕施設
新たな製品の原料や燃料に加工するため、種類・用途に合わせ、様々な破砕施設があります。
破砕施設の種類は、木くずの破砕施設、がれき類の破砕施設、廃プラスチック類の破砕施設、金属くずの破砕施設など、廃棄物の種類に応じてそれぞれの施設で破砕処理します。
木くずの破砕施設
木造建築の解体工事から発生する木くずや新築工事の端材など建設資材のほか、物流で使用される木製パレットや木枠梱包材、製材所の端材、木製家具類、伐採した樹木など、様々な「木くず」を長さや太さを問わず受入が可能です。 処理施設には破砕後のラインに磁力選別機や金属検知機などが設置されているので、金具や釘などは付着したまま処理が可能です。その後、利用用途に応じ、それぞれ分けて破砕処理を行い、製紙原料やボイラーの燃料となる木質チップを製造します。
がれき類の破砕施設
主に、コンクリート、アスファルト・コンクリートを対象とし、再生砕石を製造する施設です。ジョークラッシャにより破砕し、磁力選別機等で鉄くずや異物を取り除き、振動ふるいで40mm以下に粒度調整を行います。製品のRC-40は建設現場の路盤材として利用されています。 その他、瓦くずを主原料とした破砕施設では、様々な粒度の製品を取りそろえ、瓦チップを利用した透水性に優れた舗装の骨材やガーデニングの仕上材、暗渠排水材などに利用されています。
廃プラスチック類の破砕施設
廃プラスチック類は、あらゆる製品の素材として幅広く利用されていることから、性状や形状が物によって様々であることと、処理後の利用方法等を考慮して、品目ごとにもっとも適した施設と方法で処理する必要があります。 処理後、廃タイヤは、ボイラー用の燃料チップとして再利用され、ポリエチレンやナイロンくずは、固形燃料の原料となります。塩化ビニル樹脂類は、最終処分場で適正に埋立処分されます。
金属くずの破砕施設
金属くず、又は金属くずと廃プラスチック類等が一体不可分の製品くずなどを破砕し、サイクロン、振動ふるい、磁力選別機、アルミ選別機などで構成された設備で破砕選別を行います。自動車などもそのまま破砕できる規模となっており、同様の破砕処理設備の中でも最大級の処理能力があります。 破砕選別された鉄くず等は、鉄鋼メーカーや各精錬所の原料となって再利用されています。
焼却施設
廃棄物を適正処理するために最も重要な処理設備の一つで、最終処分場で埋め立て処分する前に、焼却することで廃棄物の減量化を行い、最終処分場の延命化につながります。焼却施設は、燃焼室の燃焼温度を800℃以上に保持させるため助燃バーナーを使って安定した燃焼を行います。排出ガスは冷却設備で200℃以下に冷却し、集塵機(バグフィルター)を通して排出します。燃え殻は、最終処分場で適正に埋立処分されます。
切断施設
切断施設は、ギロチンと呼ばれ一般にはスクラップ処理設備として使用されている設備です。鉄くずは鉄鋼メーカーの規格に合わせて切断し、廃プラスチック類などは次工程で処理するための前処理として、長尺物は短くするためや複合品は切断して選別しやすくするためなどがあります。 鉄くずは、鉄骨造の建築物の柱や梁となるH鋼やコラム、下地材や補強材となるCチャンやアングルなど鋼材の種類ごとに切断します。
減容固化施設
RPFといわれる固形燃料の製造設備です。破砕された廃プラスチック類と木くず、紙くず、繊維くず等を一定のカロリーとなるように定量供給機で配合を調整し、成形機にて造粒します。 RPFは、製紙メーカーのボイラーの燃料として利用されています。 、
汚泥の安定処理施設
汚泥は、大きく分類して有機汚泥と無機汚泥に分かれます。ここでは、無機汚泥を対象とした処理施設です。無機汚泥とは、主に建設現場から排出される建設汚泥と呼ばれるもので、水分を含んだ泥であったり、改良材などが混入した含水率の低いものなどがあります。含水率の高いものと低いものをそれぞれ複数の貯留槽に分けて保管し、調整してミキサーにかけます。高分子固化材を使うことで、再泥化しにくい改良土となり、埋め戻しなどの資材として再利用されます。
固化養生施設
特定の廃棄物に限定した処理施設となっています。 TGコンクリートやグループ会社の白馬生コンクリート・総合生コンによって、特定の事業場から排出されたばいじんを混練処理したもの「政令第13号廃棄物(ばいじんを含むもの)」を、強度、耐久性、土壌溶出値など一定の基準を満たすコンクリート固化養生を行う施設です。
固化養生されたコンクリート固形物は破砕施設で破砕し粒度を調整して、土木建設現場で使用する路盤材などの土木資材となります。
積替保管施設
収集運搬過程において積替・保管を行う施設で、廃棄物の種類ごとに保管し、一定量をまとめて大型車で処理施設に運搬することにより、運搬効率の向上とコスト削減ができる施設です。
当社の場合は、自社の中間処理施設が充実しているので、他社へ運搬することなく処理完了までを一元管理出来るので、安心で確実な処理が可能です。 また、委託契約やマニフェストの管理について分かり易いことも大きなメリットです。
収集運搬車両
廃棄物は固形状、液状、泥状とさまざまな形状・性状をしています。廃棄物の種類や性状、また、排出先の発生・保管状況に合わせて最適な運搬車両を選び、安全で効率のよい輸送を選定することが出来ます。中部資源再開発では約80台、グループ全体では120台を超える運搬車両をそろえていますので、お待たせすることなく迅速に収集いたします。 ダンプ、アームロール、クレーン付、パッカー、クラム、リアゲート付、キャリアカー、ジェットパッカー、低床トレーラー等、特殊車両も充実しています。